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 76歳の女性。3年ほど前にウォーキングの途中でひざが痛くなり、変形性膝(ひざ)関節症と診断されました。日中動いている時より、寝ている状態での痛みがひどくて、夜、何度も目が覚めます。原因を知りたいです。(栃木県・A)

【答える人】中川匠・帝京大学医学部整形外科教授=東京都板橋区

 Q 変形性膝関節症とは。

 A 高齢者のひざの痛みのほとんどは、関節軟骨のすり減りによる変形性膝関節症が原因です。男女とも年齢が高くなるほど増えていき、70代の女性では約7割の人が患者予備群だと言われています。

 Q 原因は。

 A はっきりわかっていませんが、肥満や老化による関節の劣化が、原因ではないかと考えられています。

 Q 診断の方法は。

 A 症状を聞き取ったうえで、エックス線検査を用いて膝関節の軟骨がすり減っているかどうかを確かめます。

 Q 治療法は。

 A 生活に大きな支障をきたす場合は人工関節に入れ替える手術を行いますが、ほとんどは手術によらない保存療法で対応します。イスに座った状態で足を数秒間伸ばして下ろすことを繰り返すなどの運動療法のほか、痛み止めの内服薬や貼り薬を使います。

 安静にしている時は痛みがなくなるケースが多いですが、夜間に痛みを感じるということですので、体が痛みを感じやすくなり常に脳に痛みの信号が送られる痛みの「感作」という状態になっている可能性があります。最近、この感作の症状を抑える薬が、変形性関節症の痛みにも使えるようになっています。

 Q 日常気を付けるべき点は。

 A 軽い運動を定期的に続けることが重要です。肥満の人がなりやすい傾向にあるので、太っている人は減量を心がけてください。痛みがそれほど強くなければ、ひざの曲げ伸ばしのストレッチや歩行運動を続けましょう。歩く時にはひざへの負担が少ないウォーキングシューズを勧めます。

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