【動画】2018年7月の西日本豪雨災害での河川氾濫(はんらん)シミュレーション=赤穂良輔・岡山大准教授提供
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 2018年7月の西日本豪雨災害での倉敷市真備町周辺の詳細な河川氾濫(はんらん)シミュレーションを岡山大の研究グループが発表した。地形や建物の状況、川の流速など複雑なデータをコンピューターで解析。高い再現性が実現できたという。今後、この地区で被害が起きた機序を突き止める手段として活用するとともに、河川防災に役立てていきたいという。

 岡山大大学院環境生命科学研究科の前野詩朗教授と赤穂良輔准教授らは、これまで開発してきた高精度の解析モデルを、真備町市街地と高梁川、小田川、堤防が決壊した3支流に適用し、洪水到達前の7月5日午前8時から、水の広がりが最大を少し過ぎた同9日午前0時まで解析した。

 得られたシミュレーション結果を、実際の水位計の観測データや現地調査による浸水深分布、住民の証言などによる被災推定日時などと比較すると、よく一致したという。

 赤穂さんは「シミュレーションモデルが、実際に起きたことをかなり再現できることが確認できた。今後の防災対策や避難計画策定に生かせるようにしたい」と話す。(中村通子)