拡大する写真・図版 パキスタン東部のラホールで27日、インドの国旗を燃やす宗教政党の支持者ら=AFP時事

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 インドとパキスタンの対立は27日、係争地カシミール地方の停戦ライン(実効支配線)を挟んだパキスタンによる空爆と両軍の戦闘機による空中戦にまで発展した。互いに核兵器を保有する両国の危険な報復の連鎖を止めるすべはあるのだろうか。

 パキスタン軍は27日午後、インド軍機を撃墜後に拘束した操縦士の取り調べの様子とされる動画を公表した。操縦士はお茶をすすりながら「パキスタン軍から丁重な扱いを受けている」と語っている。

 インド外務省は声明で「負傷した兵士をさらし者にするのは、国際人道法違反だ」と強く反発した。

 パキスタン外務省は「(事態を)エスカレートさせる意図はないが、その状況を強いられた場合は対応する用意がある」と声明で主張した。

 インドのスワラジ外相も前日の空爆攻撃を「パキスタンが武装組織の存在を認めず、適切な措置をとらなかった」と正当化。「インドは事態の悪化を望んでいない」と語った。

 どちらも沈静化への意欲は口にしつつ、相手より先には引けない事情がある。インドのモディ首相は4~5月の総選挙を控え、パキスタンへの反感が強い世論を考えれば、弱腰の対応を見せるわけにはいかない。

 インド軍が26日に空爆したと主張するのは、パキスタンの武装組織「ジャイシェ・ムハマド」の拠点だ。この組織は2001年のインド国会議事堂襲撃事件の関与が疑われる因縁の「敵」でもある。

 一方、パキスタンは昨年の総選挙で軍部寄りのカーン政権が誕生し、軍の発言力が圧倒的に強まった。インドに対する弱腰は軍部の威信に関わる問題だ。

各国の圧力が頼み

 1947年の両国の独立以来、双方が領有権を主張するカシミールでは、停戦ラインを挟んだ砲撃合戦が断続的に起きていた。しかし、空軍機が出動し、撃ち合う事態は異例だ。英BBCなどは「インド空軍機が停戦ラインを越えたのは1971年以来、初めて」と報じている。

 地上でも、26日のインド軍に…

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