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 世界の注目を集めるトランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長による米朝首脳会談が27日に始まりました。舞台はアジアの中でも経済が急成長しているベトナムの首都ハノイ。ベトナムが選ばれたのはなぜでしょうか。朝日新聞の元ハノイ支局長で、朝鮮半島事情にも詳しいオピニオン編集部の桜井泉記者に聞きました。

Q 北朝鮮とベトナムは、どんな関係にありますか?

A 同じ社会主義国である両国は1950年に国交を樹立しました。ベトナム建国の父ホー・チ・ミン国家主席と、金正恩氏の祖父である金日成(キムイルソン)主席が温めた友情が、両国の結びつきを強めました。両国とも冷戦下、民族が南北に分かれて争った分断国家という境遇も似通っています。

Q 強い絆で結ばれているようですね。

A ただ、最近は変化も見られます。歴史を振り返ってみましょう。社会主義の北ベトナムは南ベトナムを破って、1976年にベトナムを統一。その後、南部の急速な社会主義化を進めました。資本家を摘発したり、農業の集団化を図ったりしましたが、経済は冷え込んでしまいました。ベトナム共産党は86年から、改革・開放路線を敷き、市場経済化を進め、外資の受け入れや国営企業の民営化に力を入れています。

Q いわゆるドイモイ(刷新)政策ですね?

A そうです。シンガポールや日本企業などが進出。92年には韓国と国交を樹立し、韓国企業が投資をするようになりました。ベトナム国民の間では韓流ドラマが人気で、家電や化粧品など韓国製商品も良く売れています。

Q 北朝鮮の存在感が薄れているわけですか?

A ベトナム政府は社会主義国の…

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