2020年春の朝ドラは「エール」 主演は窪田正孝さん
NHKは28日、2020年春に始まる連続テレビ小説が「エール」に決まったと発表した。主人公を演じるのは俳優の窪田正孝さん(30)。男性の主演は「マッサン」(14~15年)の玉山鉄二さん以来となる。
「栄冠は君に輝く」「六甲おろし」などで知られる作曲家の古関裕而さん夫妻をモデルに、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した昭和の天才作曲家とその妻を描く。福島の老舗呉服店の長男として生まれた主人公が、独学で作曲を開始。歌手を目指す愛知県豊橋市の女学生と文通で愛を育んで結婚し、ともに音楽の道を歩む物語だという。ヒロインはオーディションで決める。
28日午前、東京・渋谷のNHK放送センターで記者会見が開かれた。NHKの朝ドラは女性がヒロインだという印象を持っていた窪田さんは、主演のオファーが来たときは、「僕は女性と思われているのかな?と思った」という。
窪田さん自身も野球少年で、高校野球の曲として使われる「栄冠は君に輝く」などの曲には、なじみがあるという。「主役として抜擢(ばってき)していただいて光栄。全身全霊で演じさせていただきたい」
NHKの制作統括、土屋勝裕さんによると、東日本大震災から10年となるのを踏まえて企画したドラマだという。たくさんの応援歌を作った古関さんをモデルにしたドラマで、「福島のみなさんに元気になっていただいて、日本も元気になるような、そんなドラマにしていきたい」と、会見で語った。窪田さんも「全国のみなさん、福島のみなさんに、エールを届けられたら良いなと思っております」と意気込んだ。
窪田さんは、神奈川県出身。06年に映画とドラマでデビュー。存在感ある演技で人気を博し、NHK連続テレビ小説「花子とアン」ではヒロインにおもいをよせる木場朝市役を演じた。
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