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 愛知県あま市発注の工事入札を巡る贈収賄事件で、収賄容疑で逮捕された同市元課長の伊藤義久容疑者(60)=同市森5丁目=が、建設会社側から贈与されたプロ野球の年間チケットを転売していたことが、捜査関係者への取材でわかった。愛知県警は伊藤容疑者が得た転売益の使途を調べるとともに、あま市役所など関係先を28日、家宅捜索した。

 捜査関係者によると、伊藤容疑者は2017年10月、贈賄側の「中京スポーツ施設」参与(当時)、垣見正秀容疑者(70)=同県津島市新開町3丁目=から18年度分の中日ドラゴンズ公式戦年間チケット(約37万円相当)を譲り受け、一部のチケットを知人らに転売していた。

 伊藤容疑者は当時、あま市のスポーツ課長で、同課の入札情報を把握できる立場だった。受け取ったチケットは、伊藤容疑者が17年6月以降、市発注の複数の工事で、中京スポーツ施設が受注できるよう便宜を図った見返りだった。

 年間チケットは「ドラゴンズオパールシート」という名称で、約70試合あるナゴヤドームでの試合を、外野の応援席に近い内野席一塁側で観戦することができるもの。中日ドラゴンズの球団事務所によると、1試合ごとにつづられており、転売目的での購入は禁じられているという。