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 前愛知県議の半田晃士氏=名古屋市西区選出=が支出した政務活動費などの一部が違法だったとして、名古屋市民オンブズマン(代表・新海聡弁護士)が県を相手取り、約968万円を半田氏に返還させるよう求めた訴訟の判決が28日、名古屋地裁であった。角谷昌毅裁判長は支出の一部を違法と認め、半田氏に約263万円を請求するよう県に命じた。

 角谷裁判長は、半田氏が在任中の2011~15年度に支出した政務活動費など29件のうち、16件で違法性を認めた。15年4月上旬の豪州・パース市視察の一部については、市役所以外の訪問先がキングスパークなどの「観光スポット」だったうえ、報告書の内容も感想程度で「私的な観光旅行の域を出ない」と判断。第三者に委託した、観光政策調査なども「必要、有益であったとは認められない」とした。

 他方、東日本大震災の現地被害調査などについては、「議会活動の基礎となるもの」などとして違法性は認めなかった。県は「今後、判決内容を十分に精査し、対応を検討していく」、半田氏は「この裁判を糧に、政務活動費の制度の見直しがなされることを期待する」としている。