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ブルース・クリングナー・米ヘリテージ財団上級研究員

 トランプ米大統領は、派手だが内容の乏しい合意を避けた。その点は称賛されるべきだ。朝鮮半島危機が再燃するとの観測もあるが、それはないだろう。昨年のシンガポール会談後、トランプ政権は成功したと主張したが時期尚早だった。今回の会談前も政権幹部は、北朝鮮の非核化に対してハードルを下げるようなシグナルを出していた。しかし、明らかに両国は非核化の定義にすら隔たりがあった。

 北朝鮮が提案した寧辺(ヨンビョン)の核施設廃棄は確かに良い一歩だが、過去の合意で何度も約束したものだ。核生産能力が最大だとしても全てではない。求められるのは国連決議に沿った非核化をすることだ。核ミサイルの段階的放棄と、全ての核ミサイル生産活動と核兵器の申告、そして旧ソ連との間で行われた核軍備管理のような国際基準に沿った検証だ。

 見返りに検討された平和宣言は…

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