【動画】引退を表明し、試合後に会見するマリナーズのイチロー選手=飯塚晋一撮影
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 大リーグ・マリナーズのイチロー外野手(45)=本名鈴木一朗=が、現役を引退することを21日、表明した。この日、東京ドームで行われたアスレチックスとの開幕2戦目に9番右翼で先発出場し、4打数無安打。八回裏の守備についた直後に交代した。試合後に記者会見を開き、「きょうのゲームを最後に現役生活に終止符を打ち、引退することとなりました。最後にこのユニホームを着て、この日を迎えられたことを大変幸せに思います」と語った。

 日米の28年間で積み上げた安打は4367本。引退の決断については、「後悔などあろうはずがありません。結果を残すために、人よりがんばったとは言えない。でも自分なりにがんばってきたとは言える」と言い切った。

 母国のファンの大歓声の中で最後の試合を終えた印象を「日本の方は表現することは苦手という印象があったんですけど、(きょうで)完全に覆りましたね」と、振り返った。

 イチローは昨年3月に6季ぶりにマリナーズに復帰した。だが、結果を残せずに5月に会長付特別補佐に就任。15試合に出場しただけでプレーをやめていた。大リーグ19年目の今季はマイナー契約を結び、2月のキャンプに招待選手として参加。状態が上がらず、実戦で24打席連続無安打のままシーズンに突入。開幕2連戦では、計5打数無安打だった。

 イチローは1991年秋のドラフト4位で愛知・愛工大名電高からオリックスに入団。94年に年間最多(当時)となる210安打を放った。1月に阪神大震災が発生した95年は「がんばろうKOBE」を合言葉にリーグ優勝、96年は日本一に貢献した。94年から00年まで、史上初めて7年連続で首位打者になった。

 00年オフにポスティングシステムを利用して大リーグ・マリナーズに移籍し、12年途中からヤンキース、15年からマーリンズでプレーした。04年に大リーグの年間安打記録を84年ぶりに更新し、262本とした。09年には大リーグ史上初の9年連続200安打をマーク、10年連続まで伸ばした。16年6月、日米通算安打数を4257とし、参考記録ながらピート・ローズの持つ大リーグ最多4256安打を抜き、同8月には大リーグ史上30人目、日本選手では初となる通算3千安打を達成した。

 プロ野球での通算成績は951試合、打率3割5分3厘、1278安打、118本塁打、529打点、199盗塁。大リーグの通算は2653試合、打率3割1分1厘、3089安打、117本塁打、780打点、509盗塁。