皆さんの身近な困りごとや疑問をSNSで募集中。「#N4U」取材班が深掘りします。

拡大する写真・図版映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」では、太賀さん(左)が演じる息子は大人になり、吉田羊さんが演じる母親に向き合う決意をする=(C)2018「母さんがどんなに僕を嫌いでも」製作委員会

 虐待された当事者の多様な生き方を取材している朝日新聞「#ニュース4U」取材班。映画化もされたコミックエッセー「母さんがどんなに僕を嫌いでも」(KADOKAWA)を描いた、小説家・漫画家の歌川たいじさん(53)に話を聞いた。

 歌川さんは幼い頃から母親に麺打ち棒でたたかれたり、階段の上から突き落とされたりといった虐待を受けた。腕や胸元には、母につけられた包丁の傷痕がいまも残る。

虐待は洗脳する行為

拡大する写真・図版いま虐待を受けている子には「逃げて。逃げることは恥ずかしいことではないから」と呼びかける小説家・漫画家の歌川たいじさん=西岡臣撮影

 太っていた小学生の頃から家庭でも学校でも「ブタ」と言われ、自分は「ブタ以下だ」と感じていたという。「虐待は、自己イメージをたたきつぶして『自分は最低だ』と洗脳する行為なのだと思う」

 父親の工場で働いていた女性がいつも味方になってくれた。工場の2階が実家だったため、赤ちゃんの頃からかわいがってもらい、「ばあちゃん」と呼んで慕った。

 17歳で母の家を出て働き始めてしばらくして、その女性が末期がんだと知り、お見舞いに行った。励ましたいのに、「ブタがこんなこと言ってもしょうがなくない?」というような自虐的な言葉しか出てこない。

 そんな歌川さんに、ばあちゃんは「僕はブタじゃない、って言って」と声をかけた。

 ところが、その言葉がなかなか…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。

980円で月300本まで2種類有料会員記事会員記事の会員記事を読めるシンプルコースのお申し込みはこちら