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 スペインのバルセロナであった世界最大の携帯電話見本市「MWC」で、世界の大手各社が画面を折りたたむスマートフォンを続々と発表した。折りたたむガラケーから平らなスマホへと進化した「ケータイの形」は、再び折りたたみに向かうのか。

 中国・華為技術(ファーウェイ)は2月24日、バルセロナで折りたたみスマホ「Mate X(メイト・エックス)」を発表した。同社の端末部門責任者のリチャード・ユー氏は、記者団にこう訴えた。

 「これは強力な変革。最大のイノベーションだ」

 「Mate X」は8インチの有機ELの画面を、山折りにして二つにたたむ。次世代移動通信方式「5G」に対応し、今年6月ごろに世界で発売する予定だ。

 携帯世界最大手のサムスン電子も、折りたたみ式の「ギャラクシー・フォールド」を発表した。フォールドは谷折り式で、4・6インチの画面のスマホを広げると裏側の画面が7・3インチのタブレット端末になる。同社は「全く新しいカテゴリーのスマートフォンだ」と強調し、今後の普及に期待する。4月26日に米国など世界各国で発売予定だ。

 折りたたみスマホは、中国・深センに本社を置く、新興メーカー「ロヨル(柔宇科技)」が昨年末に中国国内で発売して先行。「折りたたみ」は、2月28日に閉幕したMWCで「5G」と並ぶ話題の主役だった。

 折りたたみ式の発表が相次ぐのは、次世代移動通信方式「5G」へと向かう流れに端末面で対応するためだ。現行の4Gより数十倍の高速・大容量通信が可能になる5Gでは、4Kなど高精細な動画をより大画面で楽しめる。ただ、手のひらに収まらないタブレット端末では電話のようには使いづらい。そこで、動画などを楽しむときは広げ、電話として使うときは折りたたんで使うというわけだ。

 携帯電話は1990年代から今で言う「ガラケー」の普及が始まり、2000年~10年ごろまではガラケー全盛期だった。しかし、2007年(日本では08年)に米アップルの「iPhone(アイフォーン)」が発売されると、一気にスマホ時代が訪れた。ただ、最近は、どのスマホも似た形状で、業界内ではマンネリ化もささやかれていた。それだけに、大手が「折りたたみ式」にかける期待は大きい。

 普及のカギを握るのは価格だ。「ギャラクシー・フォールド」は1980ドル(約21万7千円)。2月20日の発表会では、あまりの高価さに記者団から落胆のため息が漏れた。iPhoneの最新機種「XS Max(テンエス・マックス)」(約12万円)でも高価すぎるともいわれるなかで、その2倍近い値段だからだ。

 「Mate X」は、2299ユーロ(約28万7千円)と、さらに上を行く。有機ELを多く使い、折り曲げる構造を実現するのにコストがかかるためだという。

 今回の折りたたみ式の2機種が…

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