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 我が社で働けば、奨学金を一緒に返します――。県内企業の99%超が中小企業の滋賀県。京都や大阪の大手企業に流れがちな若い人材を引きつけようと、経営者グループが独自の取り組みを始めた。「奨学金の返済のために、給料だけで仕事を選ばないで」というメッセージも込めている。

 「カーン、カーン」。工業団地の一角にある宮川バネ工業(同県東近江市)の工場から金属音が聞こえてきた。自動車や家電製品に使うバネを作るため、作業着姿の若い男性が工作機械で金属を曲げていた。

 若木健登さん(27)。大阪府内の私立大を卒業し、3年前に同社に就職した。学生時代の4年間、家庭の事情で日本学生支援機構から約380万円の奨学金を受給した。

 月18万~19万円の手取りから、毎月1万6千円を返済している。今はアパート代が月6千円で済んでいるが、会社の家賃補助は入社3年目まで。4月からは月3万9千円に自己負担が増える。

 光熱費などの生活費を引くと、手元に残るのは数万円だ。「病気や事故にあったら……」。奨学金の返済は今後20年続く。家賃の安い所に引っ越すつもりだ。

 同社は今後、奨学金の返済支援…

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