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 熊本・阿蘇山の草千里ケ浜(阿蘇市、南阿蘇村)で2日、春の野焼きがあり、草につけた火がじわじわと草原を黒く染めていく様子を多くの観光客が見守った。

 国内外から観光客が訪れる草千里ケ浜は、家畜伝染病がアジア各地で流行していることなどから牛の放牧を9年前から中止している。草が大きく伸びて荒れることが心配され、県の支援で2016年に約50年ぶりに野焼きを再開した。

 今年は地元の複数の牧野組合員計約40人のほか、ボランティアや自衛隊OBら約60人が参加し、昨年までより多い約60ヘクタールに火を入れた。永水南山原野管理委員会(阿蘇市)の小坂今朝和委員長(67)は「いつもと風の吹き方が違い、直前までやり方を調整して火を入れる必要があったが、きれいに焼けた。これできれいな新芽が出る。阿蘇の景観は採草や放牧などがあってのものであり、昔から人の手で草原を守ってきたことを観光客に知ってもらえたらうれしい」と話していた。(後藤たづ子)