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 青森県警は、本部庁舎や各警察署などの建物と敷地内を、5月1日から全面的に禁煙化すると発表した。受動喫煙防止を義務化する改正健康増進法の成立を受け、施行に先がけて禁煙化に取り組む。

 禁煙化の対象には、県警本部や各署、交番などのほか、青森市の県運転免許センターや弘前自動車運転免許試験場も入る。今後は各施設でポスターなどを掲示して県民に周知し、5月を前に喫煙所や灰皿を一斉撤去する予定だ。若佐哲夫総務室長は「健康増進を図るため、施行よりも前倒しでやることとなった」と話した。

 2月26日の昼過ぎには、県警本部庁舎横に立ったプレハブの喫煙所内で、7人ほどがたばこを吸っていた。この喫煙所は2013年に、それまで屋内に数カ所あった喫煙所を廃止して屋外に1カ所だけ作られたものだが、ここも4月いっぱいで撤去される。

 県警によると、警察官や一般職員を含めた県警全体での喫煙者の割合は、昨年度で34・6%。昨年11月、各署などに禁煙化に関する意見を募ったところ、「来庁者や職員の健康保持のためには必要」といった賛成意見の一方、「喫煙する来庁者には不便だ」などと反対する声もあったという。

 プレハブの喫煙所で一服し終えた男性は「たばこはやめられないだろうが、周りに迷惑はかけられないので仕方ない。でもイライラしてしまうかも」。県警は今後2カ月間で、愛煙家の警察官たちに向けて医師らによる禁煙セミナーなどを開くほか、各部署ごとに一定時間ずつ禁煙の時間を設けるなど、禁煙に向けた取り組みを実施していく予定だ。

 県警本部と隣り合う県庁では、12年度までに建物内を禁煙化した。来庁者や職員がたばこを吸えるのは、東棟屋上に設けた喫煙所のみ。県は改正法の施行に向け、「喫煙所の撤去も含め、対応を検討したい」としている。

 県議会では11年から1カ所の喫煙室を除いて禁煙とした。県議会事務局は今後、必要に応じて対応を検討するとしている。(板倉大地、仲川明里、林義則)