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 人命救助に欠かせない救急車の出動件数が年々増加している。2017年は、全国で634万件を数え、過去最多となった。岐阜県内でも増加傾向にあり、20年前の2倍近くにまで増えている。不要不急の119番通報も多く、消防では適正な利用を呼びかけている。

 「指がささくれて痛い」「入院予定日だから病院に行きたい」「眠れない」「寂しい」――。

 いずれも岐阜市で実際にあった119番通報だ。県内の17年の出動件数は8万8049件と過去最多を記録。岐阜市消防本部では、20分に1回救急車が出動している。全国的にみても、救急車が搬送者を病院に収容するまでの平均所要時間はこの10年で33・4分(07年)から39・3分(17年)にまで延びた。高齢者の増加によって救急車の需要が年々高まる一方、救急隊員は不要不急の通報に振り回されている現状がある。

 総務省消防庁は、市民が救急車の必要性について判断することは難しいなどの理由から、通報内容を適正か不適正か区別する統計はとっていない。一方で、岐阜市消防本部の搬送状況を見ると、昨年の搬送者のうち、結果的に軽症だった人は43・3%を占めた。

 通報を受ける立場の消防職員は、「一刻も早く救急車を求める悲鳴が電話越しに聞こえてくる。そんな時、もし管内の救急車が不要不急の要請で出動していたら……。『少し時間がかかります』と言わざるを得ないのは、本当に悔しい」と胸の内を明かす。

年62回要請も、対応苦慮

 2月中旬、岐阜市消防本部で救…

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