広島)「投げて覚える」を現代風に 佐々岡イズムに注目
日刊スポーツ広島担当
CARPウォッチャー
大瀬良が今キャンプで計970球を投げた。自己最多という。昨年は800球に届いていないというから、意欲的に球数を重ねたことがうかがえる。ワインドアップでは、左手のグラブを早めに目標に向かって突きだし、体が開かないように工夫した。セットポジションでは、セットするグラブの位置を胸から左腰付近に変更した。新しいことに取り組んだ分、球数が増えたのだろう。意味のある970球だった。
では、プロ野球の投手はかつて、キャンプで何球投げたのか。安仁屋臨時投手コーチは言う。「3千球投げた。1日100球はあたりまえで、そこからどれだけ投げるかが勝負。投手コーチになった時(2005年)は、2700球をノルマにした。投げたのは大竹(現巨人)だけだったが、みんな2500球は投げた」。投げて覚えた、体で覚えた時代だった。
佐々岡投手コーチも投げて覚…