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時紀行

 古来の製鉄法「たたら製鉄」が息づく島根県奥出雲町。今冬も、山あいの町に残る土の炉に、たたらの火が入った。かつては地形を変えるほどに木を切り倒し、焼き尽くした。自然をのみ込んできた炎はいま、共生のともしびへと姿を変えている。

 一定のリズムで風が送り込まれ、脈を打ったかのような炎が吹き上がる。高さ1・2メートル、幅0・8メートル、奥行き3メートルの土製の炉に火が入ると、対峙(たいじ)する男たちの額にはすぐに汗がにじんだ。日本刀の原料などになる最高級の鋼「玉鋼(たまはがね)」を生むために、3昼夜にわたる作業が始まった。

 日本美術刀剣保存協会が運営す…

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