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カイシャで生きる 第24話

 横浜市都筑区にある家具インテリア大手ニトリの港北ニュータウン店のソファ売り場。2月末の午後、フロアマネジャーの古賀朋子さん(37)は、以前に撮影しておいた売り場の写真を手にスタッフに尋ねた。

 「いつまでに修正できそうかな?」

組織の歯車として一日一日を懸命に生きる。ときに理不尽な人事や処遇に苦しんだり、組織との決別、新しい人生を考えたり。様々な境遇や葛藤を経験しつつ前に進もうとする人々の物語を紡ぎます。

 ソファはニトリの看板商品の一つだが、売り場には改善の余地があった。担当する売り場の改善点をチェックし、スタッフに指示を出すのはフロアマネジャーが担う大事な仕事の一つだ。

 古賀さんは昨年12月、店に3人いるフロアマネジャーの一人に昇格した。責任を持つエリアは2階の家具フロアすべて(約3千平方メートル)に及び、約30人のスタッフを束ねる。

 8歳と5歳の2児の子育て中でもある。

 短時間勤務制度を使って午前9時から午後5時まで働き、子どもの送り迎えの時間を確保している。休憩を除く7時間でスタッフへの作業の割り当て、教育、労務管理、クレーム対応などさまざまな業務をこなす。

 古賀さんはフロアマネジャーになりたいと自ら手を挙げた。いずれはカーテンの商品開発に携わりたいと考え、経験を積むために管理職を志望したのだ。

 でも迷っていた。

 昇進前、地域の統括や店長との面談があった。そこで古賀さんは不安を打ち明けた。店舗では、駐車場の事故や水道のトラブルなど想定外のことが起こりうる。退社時間の直前にそういう事態が起きたら、やはり店に残って対処すべきでしょうか――。

 その場で出た結論は、こうだった。

 「ぎりぎりまで働いて、結局ず…

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