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 定食店「大戸屋ごはん処(どころ)」を展開する大戸屋ホールディングスは4日、約350ある国内全店舗を12日に原則一斉休業すると発表した。アルバイト従業員が不適切な動画をSNSに投稿する問題があり、再発防止に向けた従業員への勉強会を実施するためという。

 問題の動画は、昨年夏~年末に大阪府泉佐野市の「りんくうシークル店」で撮影され、顔を隠したアルバイトが配膳用トレーで裸の下半身を覆う様子が映っていた。同社は撮影に関わった3人を2月18日付で退職処分にし、法的措置も検討している。同社は4日、窪田健一社長ら取締役5人の報酬を1カ月10%減額する処分も発表した。

 商業施設に入る一部店舗を除いて休業し、各店舗でアルバイトにも参加してもらって勉強会をする。スマートフォンや携帯電話の店内への持ち込み禁止など、ルールの徹底を確認。衛生面への意識を高めるため、店や事務所の清掃もする。

 同社は、「不適切行為で失った信頼を取り戻すための第一歩として営業を1日取りやめる。全従業員が飲食店で働くことの社会的意義を再認識する」としている。

 1日あたりの全店での売り上げは約1億円という。同社はこの影響も含め、2019年3月期の業績予想を下方修正し、純利益は昨年11月時点の予想を4千万円下回る1億9千万円に引き下げた。

 飲食店やコンビニなどでアルバイトが店舗内で悪ふざけした動画が投稿されるケースが相次いでいる。企業はブランド低下などの危機感を強めている。(長橋亮文)