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 手づくりのAI(人工知能)を搭載した学校案内ロボットを、福岡県立福岡工業高校の生徒たちが開発した。学校の玄関に設置され、来校者を待っている。

 2月21日午後、福岡市早良区の同校正面玄関に、電子工学科3年の男子生徒7人が、学校案内ロボット「コパン」を設置すると、教員や保護者らが興味深そうに集まってきた。

 「コパン」と呼びかけると、「何でしょうか」と首を動かす。「食堂はどこ?」と聞くと、おなかの液晶モニターに地図を映し出し、「ここから右手に進んで……」と説明してくれる。「おみくじ」と言うと「今日のあなたの運勢は、テレレン、大吉です」。そんな機能もある。

 台座を含めて身長82センチ、体重22・5キロ。高校生がAIをつくるのは全国でも珍しいという。開発したリーダーの加藤勇君(18)は「高校生でもこういうことができるんだと、中学生に示したい」。原田元気君(18)も「どんどん話しかけてもらって、みんなから愛されてほしい」とうれしそうだ。

 コパンは、7人が3年の課題研究授業でつくった。研究レベルが高いことで知られる木戸健二教諭(62)のもとに、昨春集まったメンバーだ。「学校を紹介するAIロボットをつくろう」と提案したのは江田龍宇一(りゅういち)くん(18)。ほかにも案はあったが、「どうせなら一番レベルの高いものを」と挑戦を決めた。

 当初はインターネット上で提供されているAIを使う予定だったが、学校のセキュリティー上、使えないことが判明した。「それなら自分たちでつくろう」と奮起。パイソンというプログラミング言語の命令コードや使い方を一から学び、中古パソコンを使って情報を一つひとつ学習させた。

 外見にも手がかかった。ボディーはFRP(繊維強化プラスチック)でつくったが、表面がでこぼこに。削ったりパテで埋めたりして、なめらかに仕上げた。頭もいったんFRPでつくったが、でこぼこ過ぎてあきらめ、地球儀を改造してしのいだ。

 夏休みは、ほぼ連日学校に集まり、2学期も午後8時まで学校に残って作業を続け、昨年12月に完成した。名前は「AI」を含む言葉を探し、フランス語で友達を意味するCOPAIN(コパン)にした。今年1月の県工業高校生徒研究発表会に出品、最優秀賞に輝いた。

 その後も調整を続け、いま対応できる質問は約100。答えられなかった質問は記録し、定期的にチェックして学習させることで「成長」し、対応できる項目が増えていく。材料費は約7万円だが、木戸教諭は「ソフトバンクのペッパーに劣らない性能」と誇る。

 課題は質問を把握する音声認識…

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