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 米ニューヨークのメトロポリタン美術館で5日、「源氏物語」展が始まる。びょうぶや巻物のほか、江戸時代の浮世絵や現代の漫画など関連したさまざまな作品120点以上を展示しており、同美術館は「日本国外で源氏物語をテーマに開かれた美術展では最も包括的」としている。

 「源氏物語」は紫式部による平安時代(8世紀末~12世紀末)中期の作とされ、主人公の光源氏を中心に貴族の恋愛や人生を描き、世界最古の長編小説とされる。同美術館のジョン・カーペンター学芸員は「源氏物語は感情をきめ細かく描いており、文化を超えて読者の心に響いている」と魅力を語った。

 2月に96歳で死去した日本文学研究者ドナルド・キーンさんは、18歳のときにニューヨークの書店で「源氏物語」の翻訳書と出会い、日本文学に心をひかれた。キーンさんは1年ほど前に同美術館を訪れ、今回の展示作品の一部を熱心に見たという。展示会は6月16日まで。(ニューヨーク=鵜飼啓)