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 自動飛行させた無人ヘリから模擬薬剤をまいて、スギ人工林の除草ができるかを調べる実験が5日、宮崎市田野町の宮崎大学演習林であった。行政や学識者、民間企業からなる委員会のメンバー約20人が、高齢化による林業就業者の減少に備え、散布幅や散らばり具合などを調べた。

 県によると、2015年の県内の林業就業者は2222人で、1990年の4割ほどに減少。一方、就業者数に占める65歳以上の割合(高齢化率)は90年が7%だったのに対し、15年は23%に上昇した。収穫期を迎えたスギ人工林が増える中、再造林した苗の周囲で夏場に行う下草刈りの過酷さが課題となっている。

 県山村・木材振興課の三重野裕通課長は「データをまとめて自動飛行の効果を検証したい。(実際の散布では)厳しい基準で登録された農薬を使うことになるが、水質調査などで安全性を確かめたい」と話している。(菊地洋行)