火災の屋根に避難の夫婦、爆発の恐怖…脚立と肩車で救助

小山琢
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 京都府宇治市大久保町で木造2階建て住宅が全焼した2月下旬の火災で、1階の屋根に避難した住人夫婦を救った男女4人が5日、市消防長から表彰された。脚立の上に立ち、肩車をして夫婦を担ぎ下ろした。ともに「助かってよかった」と口をそろえた。

 表彰されたのは、近くにある介護などの地域密着型施設「リエゾン宇治おおくぼ」職員の田中富美栄さん(49)、井上恵史さん(49)、井上千加さん(42)、古川幸子さん(41)。

 2月23日午前、事務所にいた田中さんが外が煙で覆われたのに気づいた。向かいの住宅の窓から大量の煙が噴き出し、1階の屋根の上に夫婦が避難していた。

 別棟にいた井上恵史さんが知らせを受け、脚立を持って駆けつけた。伸ばしたが、屋根まであと50センチほど足りない。白煙が黒煙に変わり、住宅のなかでパンパンとはじける音がする。恵史さんは脚立のいちばん上に立ち、夫婦を肩車して下ろした。助け出してまもなく炎が噴き上がった。

 古川さんや井上千加さんは、施設からベッドマットを運んで脚立のわきに置いた。「いつ爆発するかわからず、気が気でなかった」と田中さん。夫婦を屋根から下ろすとき、男性2人が脚立を支えてくれていたが、救出が終わると立ち去った。市西消防署(0774・39・9413)は2人を捜している。(小山琢)