イッセー尾形さんが語る一人芝居 創作の秘密

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増田愛子
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 市井の人々の日常をユーモラスに切り取り、描写する。そんな一人芝居の第一人者として知られる、俳優のイッセー尾形さんが、近代の文豪たちの小説を題材にした新作「妄ソー劇場」をつくった。採り上げるのは、川端康成太宰治横光利一……。文豪と自分、二つの感受性を掛け合わせる、その創作の秘密とは?

 「文学青年でもなんでもなくて、スポーツ一本やりの男だった」尾形さんが、小説を題材にすることになったきっかけは、4年前。夏目漱石の小説の脇役たちが登場する一人芝居を、作ったことだ。「漱石さんの主人公は大抵、お金はあって働かない、女にだらしがなくて――という統一されたイメージ。でも、主人公以外の人に焦点を絞って読むと、額に汗してお金を得たり、それなりにジレンマを持っていたり。日常的な生活を送っている人が結構いた。彼らに光を当てて、一人芝居を作ったら面白くて。文豪の感受性で作った作品から、僕の感受性で『作品2』を作る。今までになかったことですから」

 興味が湧き、漱石の明治時代

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