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 日本人初のノーベル賞を受賞した物理学者、湯川秀樹博士(1907~81)の計算ノートや講演原稿、写真など、貴重な史料約140点のネット公開を、大阪大が始めた。ノーベル賞につながった「中間子論」の研究に没頭し、仲間と議論を深めていく様子がうかがえる。

 史料は、京都大基礎物理学研究所湯川記念館史料室に保管され、これまでは複雑な手続きを経なければ、見ることができなかったもの。湯川博士の大阪帝国大在勤時代を中心に、計算ノートや講演原稿など99点、写真39点を公開。大阪大の総合学術博物館のウェブサイト(https://www-yukawa.phys.sci.osaka-u.ac.jp別ウインドウで開きます)で見ることができる。

 サイトでは、米国の物理学会誌「フィジカル・レビュー」から論文の掲載不可を伝えられた通知やその反論なども掲載。後に日本人2人目のノーベル物理学賞を受ける朝永振一郎博士からの手紙なども収録している。

 同大名誉教授の細谷裕さん(理論物理学)は「毎週のようにセミナーや勉強会を開いて、最先端の物理学をつかみ、研究を進めていたことが分かる」と話している。(田中誠士)