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 広島市中区銀山町(かなやまちょう)であった強盗殺人事件では、医師から寄せられた情報が容疑者の特定につながった。広島県警は6日、県医師会に感謝状を贈った。

 事件発覚は2月20日午前6時半ごろ。現場周辺に残された血痕から、犯人が手を負傷した可能性が高いとみた県警は、正午には県医師会に情報提供を依頼。県医師会はさっそく、県内約2500の医療機関にファクスで周知した。夕方、「けがをした状況を言いたがらない男がいた」などの情報が県警に3、4件寄せられたという。

 うち1件について医師らの協力を得て調べたところ、冨田幸誠(ゆきのぶ)容疑者(34)が浮上。開院間もない午前中に、左手親指を9針縫っていた。捜査関係者によると、病院に残された血液のDNA型が事件現場周辺のものと一致したという。

 県医師会と県警は1998年に連絡協議会を設立しており、感謝状を受け取った平松恵一会長(78)は「今後も県民の安全のため連携していきたい」と話した。(新谷千布美)