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 和牛の受精卵と精液を検査を受けずに中国に持ち出そうとしたとして、大阪府警は9日、府内の男2人を家畜伝染病予防法(輸出検査)違反と関税法違反容疑で逮捕し、発表した。農林水産省は和牛の受精卵などを「遺伝資源」として保護する動きを進めているが、遺伝資源の持ち出しをめぐり立件されたのは初とみられる。

 2人は運搬を依頼したとされる飲食店経営の前田裕介容疑者(51)=同府藤井寺市=と、中国へ運搬したとされる無職の小倉利紀容疑者(64)=大阪市住吉区。生活環境課によると、2人は和牛の受精卵と精液を中国へ持ち出すことを計画。容器に詰めて府内の港で農水省動物検疫所の輸出検査を受けずに中国行きの船に載せ、昨年7月、持ち出そうとした疑いがある。

 しかし中国到着後、検疫証明書がなかったため「輸入不可」とされ、小倉容疑者は帰国。日本側の動物検疫所で受精卵について申告したため発覚し、農水省が府警に告発していた。

 小倉容疑者は農水省に「(前田容疑者に)依頼された」と説明。一方、前田容疑者は取材に、知人の中国人から「和牛の精液を上海まで持ってきて欲しい」と頼まれたと明かした。これまでの捜査で受精卵と精液の流出元は徳島県内の畜産農家と判明。府警は流出の経緯を調べている。

 農水省によると、生きた和牛や…

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