秋田)忠犬ハチ公のはく製、32年ぶり大館へ 5月展示
加賀谷直人
東京・上野の国立科学博物館に展示されている秋田犬「忠犬ハチ公」の剝製(はくせい)が、生まれ故郷の秋田県大館市に32年ぶりにやってくる。大館駅近くの観光交流施設「秋田犬の里」が、グランドオープンする5月8日から5日間限定で展示する。
ハチ公は、飼い主だった東京帝国大学教授の上野英三郎博士(1871~1925)が亡くなってからも約10年間、渋谷駅で博士の帰りを待ち続けた。朝日新聞が「いとしや老犬物語」として掲載し、一躍有名になった。生を全うした後に剝製になり、同博物館にカラフト犬などとともに展示されている。
今回の企画は、グランドオープンの呼び物として市が博物館に要請して実現の運びとなった。秋田犬の里の建物は2代目の渋谷駅をモデルにしており、大館駅前にあったハチ公銅像もすでに敷地内に移された。剝製は、イベントコーナーで2代目渋谷駅の写真とともに公開される予定だ。
市によると、ハチ公の剝製が…