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 カナダの農産品大手リチャードソン・インターナショナルは5日、中国の税関当局から菜種(キャノーラ)の輸出許可を取り消されたと明らかにした。中国の通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟(モンワンチョウ)・副会長兼最高財務責任者(CFO)が、米国の要請を受けてカナダで逮捕された事件との関わりが疑われている。

 リチャードソン幹部がカナダメディアに対し、菜種の輸出許可が今月1日までに取り消されたと明らかにした。中国側はかねて、カナダ産の菜種に衛生面の懸念があると指摘していたというが、幹部は「品質問題はない。決定は政治的な動機に基づいている」との見方を示した。

 菜種はカナダの主要な対中輸出品だ。自身も菜種の農家出身というカナダのフリーランド外相は5日、記者団に対し「大変心配している。(中国の決定に)科学的な根拠はない」と述べた。

 カナダ司法省は1日、孟氏を米国に引き渡すかどうか審理する司法プロセスに入ることを決め、中国側が反発していた。

 これに対し、中国外務省の陸慷報道局長は6日の会見で「税関が危険な有害生物を何度も検出したため、法と国際ルールに従って一時輸入を停止した。あらゆる国と同様に、中国政府も自国民の健康と安全を守る必要がある」と述べ、正当な対応だと反論した。(ニューヨーク=江渕崇)