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 作家の重松清さんが「ひこばえ」を連載しています。幼い頃別れたきりの父親の死を突然告げられて、主人公の洋一郎は戸惑います。父親はどんな人だったのか。残されたもの、語られる言葉から少しずつ像が結ばれます。「ひこばえ」に込める思い、そして現代の家族について重松さんに聞きました。

     ◇

 ――「父の面影を求める息子」という構図は3年前に自身の父を亡くして思い浮かんだという。

 「おやじは82歳で亡くなった。洋一郎の父親のように見えない存在ではない。見えすぎて反発していた時期もあったくらい。でも、大阪で万博のあった1970年、小2の時に、もしおやじがぱっと消えてしまったら、いったい何が残るんだろう。よくアルバムの写真を見ながらあそこに行ったね、こうだったね、と思い出すけれど、母親が写真を処分していたら、生前の父親を語ってくれる人がいなかったら。そう思うと、純粋な記憶は相当頼りないだろうなという気がした」

 「僕の中でおやじの存在はずっと大きかった。そのおやじが不在になったあと何を書くか。接点なき父子の物語。父親がどんな人なのかを知ることで、自分が息子になる物語になった」

 「おやじが死んで実感したのが…

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