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 囲碁の現役最高齢棋士、杉内寿子(かずこ)八段(92)が7日、女流タイトル「女流本因坊」の挑戦権を争う本戦トーナメント1回戦に臨んだ。予選を勝ち抜いた女流棋戦本戦の出場者として、自身の持つ88歳の最高齢記録を更新した。

 午前10時、東京・市ケ谷の日本棋院。5分前に7階対局室に入った杉内八段は、50歳年下の大澤奈留美四段(42)と盤を挟んで座り、持ち時間各3時間の長丁場の対局が始まった。夕方に終局する見込み。

 杉内八段は太平洋戦争さなかの1942年にプロ入り。91~94年に女流名人を4連覇するなど第一線で活躍してきた。今年1月には囲碁界最高峰の名人戦リーグ入りの実績を持つ溝上知親九段(41)を破り、棋力は衰えを見せない。

 男女合わせた史上最高齢棋士は、2017年に現役のまま97歳で亡くなった夫の杉内雅男九段で、16年に80歳年下の棋士と対戦したのが最大年齢差の対局記録となっている。杉内寿子八段と4月にプロ入りする仲邑菫(なかむらすみれ)さん(10)との対局が実現すれば82歳差となり、夫の記録を上回る。(大出公二)