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 職員への暴言問題で辞職した兵庫県明石市の泉房穂(ふさほ)・前市長(55)は7日、自らの辞職に伴う市長選(10日告示、17日投開票)に立候補すると正式に表明した。支援者の集会で「市長として人として自覚が足りなかった」と謝罪。その上で、立候補を求める約5千人の署名を受けたとし、「明石のために、もう一度がんばりたい」と述べた。

 泉氏は2017年6月、交通事故を防ぐためにJR明石駅前の国道の幅を広げる事業に関し、立ち退き交渉の遅れに激高。担当幹部に「(建物に)火つけてこい」と怒声を浴びせた。

 市長選は本来、泉氏の2期目満了に伴い4月の統一地方選で予定されていた。市選管によると、出直し選の費用は最大約8千万円。公職選挙法の規定で、泉氏が当選すると4月に再び市長選がある。この場合、市議選とダブル選になり、最大約1億7千万円がかかる見通しという。他の候補者が当選すれば任期は4年。

 市長選には他に、元市長で県議の北口寛人(ひろと)氏(53)=無所属=、元県議の新町美千代氏(71)=共産=、元同県加西市長の中川暢三(ちょうぞう)氏(63)=無所属=の3人が立候補を表明している。

 北口氏も7日、支援者の集会を開き、暴言問題について「ふるさとが悲しいニュースとして全国に流れたのは残念。温かい市役所づくりから始める」と呼びかけた。新町氏は「なぜ暴言問題が起きたのか、市民に何も明らかにせず辞職し、多額の費用をかけて出直し選をするのは理解を得られない」、中川氏は「シナリオ通りの出馬表明だ。遅すぎた立候補で市民を翻弄(ほんろう)した。一刻も早く政策を発表するべきだ」とそれぞれ取材に語った。(山崎毅朗、吉田博行)