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 名古屋城天守木造化を巡り、名古屋市は、コンクリート製の現天守の解体を来年3月に始める方針を市議会に示した。当初の予定より半年遅いが、2022年末とする新天守完成は、建設工事の期間を短縮することで守るとしている。

 市は、国の許可が見通せない木造化計画と現天守解体を切り離し、まずは解体を進める計画だ。今年5月にも国の許可を得たいとしており、解体工事に向けた足場や桟橋の整備費約9億6千万円を市議会に提案している。

 当初、現天守の解体は今年9月に始める計画だった。解体の遅れに伴い、20年6月を予定していた新天守の着工も遅れるが、作業員の数や1日あたりの作業時間を増やし、完成期限に間に合わせるとしている。

 7日の市議会経済水道委員会で、委員から「(木造化事業費の上限)505億円を超えないのか」との質問が出た。渡辺正則・市観光文化交流局長は「今までもいろいろな削減の努力をしてきた。505億円の中でどういった形ができるか、しっかりと進めたい」と述べた。(関謙次)