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 「パックも豆乳イソフラボンボンボーン」「顔にほくろ27個あります」

 メイクをしたり、ほくろを除去したり、耳にピアスの穴を開けたりしながら、まるで友達と話しているみたいに和歌山弁で語りかけてくる。動画共有サービス「YouTube(ユーチューブ)」に自身の日常を投稿する「親近感NO.1お友達系YouTuber(ユーチューバー)」のそわんわん(20)。「うちの毎日をみんなに言ってるっていう感じ。友達と話してるのとなんも変わんないです」

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 小学生のある日、学校で悲しいことがあって泣きながら帰った。テレビをつけてしばらくすると、さっきまで泣いていた自分が笑っていることに気づいた。人を笑顔にできるタレントになりたいと思った。

 進学校の県立星林高校に行っても、その思いは変わらなかった。周りの友達はほとんどが大学に進学するなか、自分には大学でやりたいことはなかった。アルバイトでお金をため、卒業した年の6月に上京した。

 初投稿は高校卒業後の2017年4月。ツイッターに投稿した動画をだれかに勝手にユーチューブに投稿された。もともとは音楽サイトだと思っていたが、友達から指摘されてユーチューブを知り、自分もやってみようと思い立った。

 当初は動画を撮るために企画を考えたり、おしゃれな服を着て化粧をしたり、自分を作っていた。しかし、そんな自分に違和感を覚え、撮ったのが「朝起きて外でるまで雑談しながらブスがメイクする動画。」。すっぴんで寝癖全開の女の子が、髪の毛をセットし、メイクをしながらカメラに向かって話しかける。決してメイクの技術で大変身するわけではないが、その話に引きつけられる。

 「昔からの親友みたいな気分がしてきた」「絶対友達にいたらおもしろい」「国民の同級生」といったコメントがあふれ、再生回数は260万を超えた。多くの人に動画を見てもらい、「このまんまでええやん」と思った。

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 この動画の投稿以降、1万人ほどだったチャンネル登録者数はどんどん増えた。今年の3月には30万人を突破。人気ユーチューバーの仲間入りを果たそうとしている。「ユーチューブって、めっちゃ夢があります。いろんなお仕事させていただいて、いっぱい友達も出来て、人生変わったなと思います」

 雑誌やインターネットテレビの仕事も舞い込む。和歌山県からプレス向けツアーに招待され、田辺市本宮町を巡るツアーの様子を動画で投稿した。「もっとお仕事の幅を広げていきたい」と夢は膨らむ一方だ。

 動画を撮る上で大切にしているのは「うそをつかないこと」。「親近感がある、みんなの話題になる女の子になりたい」。背伸びせず、ありのままの自分で生きる。=敬称略(大森浩志郎)

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 そわんわん 本名・曽和美佑(そわみゆう)。プロダクション「エッジ」所属。1999年2月、東京都生まれ。幼少期に和歌山へ引っ越す。高校卒業後、上京。フリーターをしながら、ユーチューバーとして頭角を現す。豆乳イソフラボンの化粧水を愛用。特技は習字。