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 女性がかかるがんの中で最も多い乳がん。山口県内の患者らでつくる「あけぼの山口」が4月に宇部市内で「乳がん患者の集い」を開く。会員の浜田ひとみさん(60)は「がんの予防に関心を持ってもらい、検診による早期発見につなげてほしい」と、患者以外の人にも参加を呼びかけている。

 浜田さんが左胸のしこりに気づいたのは44歳のとき。乳がんの可能性を否定したい気持ちもあり、「気のせいだ」と思うようにした。だが、しばらく経ってもしこりはなくならない。病院で検査を受けたら、乳がんと告げられた。

 「なんで私が。信じられなかった」。がんは直径1センチほどだった。早期発見で、乳房は切り取らず温存することができた。ただ、再発の不安にさいなまれた。病院で「あけぼの山口」のリーフレットを渡され、入会した。

 「同じような悩みを持った者同士。話せば気持ちが楽になり、前向きになれた」。活動を始めて16年。「体験者が少しでも元気になれるように」と、医師による講演会や会員の親睦、啓発活動を続けている。「早期発見がどれだけ大切か、身をもって知ることができた。自分を守るためにも検診を受けてほしい」と力を込める。

 乳がんの罹患(りかん)率は30代から増加を始め、40~50代前半に高くなる。再発や転移のリスクは早期発見で減らせるが、県によると、県内の検診受診率は2010年は33・0%、16年は36・1%だった。増加しているが、まだ低く伸びも大きくないという。

 「患者の集い」は4月14日午後1時半から、宇部市の宇部興産中央病院で。同病院の福田進太郎医師が「最新の乳がんの話題」について語るほか、相談会もある。会員は無料、一般500円。問い合わせは浜田さん(0836・31・6522、夕方以降)へ。(二宮俊彦)