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 2018年に全国の税関が輸入を差し止めた偽ブランド品などの「知的財産侵害物品」のうち、偽の医薬品が前年比18倍の約32万点に急増していたことが8日、わかった。多くは性機能改善薬のバイアグラやシアリスなどの偽物だった。

 財務省が同日発表した。18年の1年間に知財侵害を理由に輸入が差し止められた物品は前年比84%増の92万9675点。このうち医薬品が最多の31万9716点と、前年の1万7745点を大きく上回り、差し止め品全体の34%を占めた。

 中国からの国際郵便物として偽の錠剤約7万点を輸入しようとしたケースなど、大口の摘発が相次いだという。医師の処方をためらう人にインターネット経由などで違法に販売されている可能性もあり、知的財産調査室の担当者は「何の成分が入っているかわからず、健康被害に遭う可能性がある」と警鐘を鳴らす。

 このほか品目別では、美容用ローラーやマッサージ器具の偽造品など「家庭用雑貨」が2番目に多く、前年比2・5倍の7万4534点。電子たばこ用のカートリッジやバッテリーなど「たばこ及び喫煙用具」は16年は164点だったが、17年は7967点、18年は2万8897点と急増している。このほか、20年の東京五輪の偽の関連グッズなども増えてきているという。

 発送元では中国が全体の83%を占め、香港が11%、韓国が2%と続いた。(伊藤舞虹)