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 「転んでから立つイメージのトレーニングをしてきた」。1月の大阪国際女子マラソンで転倒し、今月10日の名古屋ウィメンズマラソンに挑戦する福士加代子(36)は、独特の言い回しで本番への意気込みを見せている。

 マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)出場権の獲得に挑む福士は8日、主な招待選手の記者会見に出席し、「転んでも立ち上がる練習をしてきた。MGCと優勝を目指したい」と語った。

 2016年リオデジャネイロ五輪以来のフルマラソンだった1月27日の大阪では、13キロ手前で転倒、ひざなどから血を流しながら走り続けたが、35キロすぎで棄権した。「両ひざ打撲傷、右前額部打撲傷、右ひじ打撲傷」で全治1週間と診断された。

 それから6週間後に臨むMGCシリーズ女子最終戦の名古屋に向け、「転んでから2、3日は、これが脳振盪(しんとう)かなという痛みがあったが、回復した。距離走をやってもできた」と説明。続けて「練習の前や後に本当にでんぐり返しの練習をして、転んでから立つイメージのトレーニングをしてきた。傷も癒えています。人生、悪いように転んでないなと。事故は事故として、人生的には面白いかなと思っている。今度は転ぼうと思っていませんが」と笑わせた。

 また、過去のレースのビデオを見直したという。「初めて走った(2008年の)大阪から。こうやって走ると面白いんだ、この人たちにトラックでは勝っているのになあとか。そんなにいい走りじゃなくて、今の方がいいなと思い、良い勉強になりました」

 名古屋は初めての出場となる。「とりあえず集団にいて、最後にヨーイドンで自分が行けたらと思っています」とレース展開のイメージを語った。レースは10日、ナゴヤドーム発着で開かれる。