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 東京電力福島第一原子力発電所で最初の水素爆発が起きた事故から12日で8年。避難指示が出された地域を中心に、被害を受けた建物の解体が進んでいる。

 約2年前に、帰還困難区域を除き避難指示が解除された福島県浪江町。町中心部では、飲食店や郵便局も再開している。一方でその間を縫うように、民家や店舗が解体され砂利や山砂が敷かれた更地が、日々広がっている。

 住民からの解体申請を受け付けた環境省によると「避難先に定住する」「借地を返す」「いずれは家を建てて戻る」などが理由だ。町内で4千棟以上が申請され、2月末で6割が解体された。

 避難先の仙台市と町内の自宅を行き来して暮らす50代主婦は「震災前に比べたらすごく町は静かに感じる。避難先に家を建てた友人も『最後は浪江に戻る』と言っている。ただ、現状を見ると、町が元に戻ることはないんだなと年々重たく感じる」と明かした。(福留庸友)