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 韓国の造船最大手の現代重工業は8日、韓国造船大手の大宇造船海洋を買収することで、大宇の筆頭株主である政府系金融機関と合意した。経営不振が続き、政府の支援を受けてきた大宇は今後、現代重工の傘下で競争力を強化し、経営の立て直しをめざす。

 現代重工と、政府系金融機関で大宇の56%の株を保有する韓国産業銀行が同日、買収に関する本契約を締結した。現代重工グループと産業銀行が出資する新会社「韓国造船海洋」(仮称)を設立し、傘下に現代系の造船3社と大宇が入る。大宇の雇用は維持するとしている。

 韓国政府は大宇が2015年に経営難に陥って以降、1・2兆円規模の金融支援を実施。その後も、受注拡大のため政府が支援してきた。日本政府は、韓国が自国の企業に国際ルールに違反する過剰な公的支援を行っているとして、昨年秋、世界貿易機関(WTO)への提訴の前提となる2国間協議を要請した。(ソウル=武田肇)