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 腎臓病患者の40代女性が人工透析治療を中止し、死亡していた公立福生(ふっさ)病院(東京都福生市)で、医師が終末期ではない患者に透析治療をしない選択肢を提示していたことがわかった。透析をしない選択をした約20人のうち複数が死亡したとみられる。このほか、透析中止後に死亡した患者が女性以外に3人以上いることも判明。日本透析医学会の提言から逸脱している可能性もあり、学会は来週後半にも病院に立ち入り調査に入る方針だ。

 福生病院は8日、透析治療をめぐる手続きについて「多職種で対応し、家族を含めた話し合いが行われ、その記録も残されている。密室的環境で独断専行した事実はございません」とのコメントを公表し、病院の対応に問題はないとの考えを示した。

 都などによると、福生病院では2013年以降、腎臓病患者149人が受診。透析を始めるかどうかの相談の際に、医師が透析をしない選択肢も示していた。学会の提言では、透析を中止もしくは始めないことを検討できる状況について、全身の状態が極めて悪い場合などに限定。しかし福生病院では、終末期のように極めて悪い状態でなくても透析をしないことを検討し、実際に約20人が透析を選ばなかった。病院側はいずれのケースでも、患者の同意書をとっていると説明しているという。

 これとは別に福生病院では昨年8月、40代女性の同意を得た上で透析をせず、1週間後に女性が死亡。ほかにも50代の男性ら3人以上が透析を中止し、亡くなっていたという。

 関係者によると、病院側は一部の患者への対応について、学会の提言に沿っていないことを認めつつ、「(提言は)厳しすぎる」と話しているという。

 また病院関係者によると、7日に松山健院長が職員に対し、40代女性への治療方針を病院の倫理委員会に諮らない判断をしたという趣旨のメールを送ったという。

 病院に立ち入り検査に入っている東京都の小池百合子知事は8日の記者会見で「患者の意思確認が適切になされていたのか、確認を進めている」と話した。

■病院は詳細説…

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