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 山梨県大月市内に伝わる民話や地域の歴史を紙芝居で紹介している市民グループ「大月の民話を語りつぐ会」の発表会が9日、同市駒橋1丁目の市立図書館映像ホールであった。

 6回目の発表会となったこの日は、郡内有数の甲絹(かいき)産地として知られた真木地区の民話「姥子(うばこ)さま」と、織物でにぎわった歴史を題材にした「真木の織物物語」の2作を披露。午前の発表には同地区の住民や市内の織物教室に通う子どもら約60人が集まり、「かやあそうだなあ」「おみゃあ、行くんじゃにゃあぞ」などと会員たちが方言で語る紙芝居を楽しんだ。

 同会は、市内の小中学校の統廃合が急速に進められていた2010年、学校がなくなることで地域への愛着まで薄れさせてはいけないと発足。閉校した地区に目を向け、8人の会員が図書館で郷土資料を調べ、さまざまな人や場所を訪ね歩き、地域でも忘れられるなどした民話や歴史などを発掘して紙芝居や小冊子の制作を続けてきた。紙芝居は今回の2作品を含めて16作品となった。閉校地区はひととおり制作を終えたという。

 天野ますか代表(66)は「地元に伝わる民話を知らないという人も多く、活動が地域を見直すきっかけにもつながっている。現在ある小学校区域にも目を向けたい」と話している。(小渕明洋)