平昌五輪会場「負の遺産」様相 活用で対立・赤字試算…
笠井正基
【動画】平昌冬季五輪から1年 一部で「負の遺産」も=笠井正基撮影
日本勢のメダルラッシュにわいた平昌(ピョンチャン)冬季五輪・パラリンピック(韓国)から約1年。五輪会場が「負の遺産」の様相を一部で見せている。
アルペンスキーの高速系種目が行われた旌善(チョンソン)スキー場は五輪で使われた12会場のうち、唯一、運営主体が決まっていない。植林などして全面的に原状回復を求める国に対し、一部を残すよう要求する地元住民と地元自治体の江原道(カンウォンド)がもめているためだ。
今月上旬に訪れると、五輪・パラリンピック会場の時とはうって変わって殺伐としていた。入り口一帯には立ち入りを防ぐ鉄柵と有刺鉄線。「原状回復をやめろ」などと国を批判する横断幕。その前に並べたコンテナから地元住民が交代で出入りを監視していた。
【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら