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 東日本大震災から満8年になるのを前に、津波で大きな被害を受けた宮城県岩沼市の沿岸部で10日夜、追悼行事「希望の灯火(あかり)」が開かれた。同市では181人が犠牲になり、海沿いの6集落が内陸に集団移転。その跡地に震災がれきを使って築かれた「千年希望の丘」のまわりに、元住民らがメッセージを書いた灯籠(とうろう)631基を置き、亡き人をしのんだ。

 小林治身(はるみ)さん(59)は、津波にのまれた両親を思った。震災後にめいが結婚、昨年11月には両親にとって初ひ孫にあたる女の赤ちゃんが生まれた。灯籠にその写真を貼り、「天国から見守ってね」と書いた。「8年が過ぎ、復興も進んだように見える。でも俺は、まだ8年しかたっていないと思っている」(石橋英昭