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 福井県小浜市平野の桜神社で10日、弓打ちの行事が催された。平野地区の住民らの無病息災、家内安全、五穀豊穣(ほうじょう)などを祈る伝統の神事で、約1200年の歴史があるという。

 昔、ヨモギ摘みに出た若い娘が池に落ちて死に、大蛇となって農作物を荒らすなどの甚大な被害が出るようになった。ある日、この集落を通りかかった武士がうわさを聞き、弓で打って退治したとの伝説で知られる。

 この日、境内には大蛇の目に見立てた的が設けられた。はかま姿の射手2人が約10メートル先の的に次々と矢を放ち、的中すると見物に訪れた住民から拍手が起こった。平野区長代理の三島強さん(51)は「これからも、古式にのっとった神事を大切に継承したい」と話した。(菱山出)