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 囲碁の第43期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)の最終第7局が14、15の両日、新潟県南魚沼市で打たれ、井山裕太棋聖(29)が挑戦者の山下敬吾九段(40)に313手で白番6目半勝ちを収め、シリーズ4勝3敗でタイトルを防衛し、棋聖7連覇を遂げた。

 棋聖7連覇は故・藤沢秀行名誉棋聖の6連覇(1977~82年)を抜く歴代2位の記録。来期は小林光一名誉棋聖・名誉名人の8連覇(86~93年)と並ぶ1位タイがかかる。囲碁七大タイトル戦の最多連覇記録は、趙治勲二十五世本因坊・名誉名人の本因坊10連覇(89~98年)。

 井山は昨年、碁聖と名人を連続失冠し、七冠独占から五冠に後退。名人戦からのタイトル戦はすべて最終局までもつれ込み、名人は失ったが、続く王座、天元、棋聖戦はタイトルを死守した。

 山下と井山の七大タイトル戦は歴代最多の12回目。山下はその緒戦となる2011年の名人戦を制したが、その後は毎年タイトル戦に出るもすべて井山に敗れ、今期棋聖戦で11シリーズ連続の敗退となった。(大出公二)

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 〈井山裕太棋聖の話〉 シリーズ全体を通して非常に厳しかった。特に優勢だった第6局を落としたのはダメージが大きかった。本局は悔いのないように打とうという思いが強かったが、全体にミスが多く、勝てたのは幸運だった。

 〈挑戦者の山下敬吾九段の話〉 相手の大石を取ってよくなったと思ったが、後半の乱れがひどかった。シリーズを通してチャンスが多かったが、形勢判断が正確にできず、難しい局面で悲観して、何局か暴走してしまった。