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 アフリカ東部エチオピアの首都アディスアベバ郊外で10日午前8時44分(日本時間同日午後2時44分)ごろ、隣国のケニアに向かうエチオピア航空のボーイング737型旅客機が墜落した。乗員・乗客157人が乗っていた。同航空は「生存者はいない」と発表した。エチオピアのメディアは、犠牲者の国籍は35カ国に達すると伝えた。

 ロイター通信は同航空幹部の話として、犠牲者にはケニア人32人、カナダ人18人、イタリア人、中国人、アメリカ人各8人など多くの外国人が含まれると伝えた。同航空などの情報を総合すると、乗客の9割以上は外国人だった模様だ。

 AFP通信などによると、11日にケニアの首都ナイロビで国連の会議が開かれる予定で、乗客には国連職員もいたとみられる。アフリカ各国へのハブ空港になっているアディスアベバの空港を経由し、野生動物の観賞で有名なケニアに向かう外国人観光客なども乗っていた模様だ。在エチオピア日本大使館によると、10日午後現在、日本人が犠牲になったとの情報は入っていないという。

 エチオピア航空の発表によると、旅客機はケニアの首都ナイロビ行き。アディスアベバの空港を離陸して6分後に消息を絶った。原因は不明だが、同航空は事故としている。離陸後の速度が不安定だったとの情報もある。ボーイング社は、事故原因の解明に向けて「技術的な協力をする用意がある」とのコメントを発表した。

 機体は昨年10月にインドネシアで離陸直後に墜落したライオン航空機と同型とみられる。

 エチオピア航空は近年、アフリカ各国のほか、中国や欧州などで就航路線を拡大。日本の成田空港とを結ぶ便も出すなど、アフリカ有数の航空会社に成長した。他社よりも料金を安く設定する一方、最新機体も次々に購入し、利用者の間では「安い割にサービスの質がいい」との評判を得ていた。(ケープタウン=石原孝