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 経営再建を進めている独最大手のドイツ銀行が、独大手のコメルツ銀行と経営統合の交渉を進める方針を固めたと、複数の欧州メディアが10日までに報じた。

 ドイツ銀行は単独での再建をめざしていたが、経営統合に前向きとされる独政府の圧力を受け、方針を転換せざるを得なくなったもようだ。ただ、交渉は初期の段階とされ、破談する恐れもある。

 ドイツ銀行の2015~17年の決算は3年連続で純損失を出した。18年12月期は2億6700万ユーロ(約330億円)の黒字だったが、株価が昨年12月に過去最安値をつけるなど、経営不安がくすぶっている。

 一方のコメルツ銀行は、08年から本格化した金融危機の際に公的支援を受け、独政府の出資比率は今も15%を超える。ただ、リストラなどで収益力は回復してきている。

 ロイター通信は、ドイツ銀行の取締役会が、コメルツ銀行との統合の可能性を探る交渉を進めることを決めた、と関係者の話として報じた。両行の担当者はすでに接触したという。

 両行の統合観測は以前からくすぶっていたが、ドイツ銀行はそうした観測を否定し、単独での再建をめざす姿勢を示していた。(ロンドン=寺西和男)