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 来年夏の東京五輪へ向け、若い戦力の底上げという意味合いが強かった今回の侍ジャパンシリーズ。日本代表はフレッシュな選手が中心だったが、京セラドームは多くの観客で盛り上がった。五輪で金メダルを期待される侍ジャパンは、やはり注目される存在だ。

 その侍ジャパンにとって残念なニュースが、2月下旬に流れた。2024年パリ五輪の追加競技候補から野球・ソフトボールが落選した。選手やファンが落胆するのは当然だが、野球振興の側面からみても影響は少なくないとみられる。野球界にとって侍ジャパンはプロ・アマの壁を越えたシンボル的存在。事業としてお金を集め、子どもたちを含め全年代の野球振興・強化を進める役目も担っている。五輪からの除外により注目度が下がるのは、事業面でも痛い。

 現在、侍ジャパンは13社とスポンサー契約を交わし、毎年3月と11月に国際試合を行っている。今回のメキシコ戦が注目されるのも、その先に五輪やワールド・ベースボール・クラシック(WBC)など最高峰の舞台があるからこそ。五輪がなくなると、公式大会はWBC(次回は21年予定)とプレミア12(今秋開催)のみとなり、いずれも4年に1度の開催だ。将来、スポンサーがこうした状況をどう判断するか。

 野球界は、すぐにでも東京五輪後を見据えた取り組みを始める必要がある。(吉村良二)

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