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 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子で、22歳の小林陵侑(土屋ホーム)が10日、日本選手初の総合優勝を達成した。小林陵の強さ、シーズンを通じて好成績が求められるW杯の難しさを、1998年長野五輪金メダルの原田雅彦・雪印メグミルク監督に語ってもらった。

 自分のジャンプのスタイルが大きく崩れなかった。今季の小林陵が総合優勝を勝ち取れた理由は、そこに尽きる。

 毎週のようにあるW杯では、会場ごとにジャンプ台の形状が変わる。助走路の角度が緩やかだったり、急だったり。長さも違ってくる。対応しようとすると、知らないうちにジャンプが変わってしまう。その時に迷わないで本来のジャンプに戻せるかが鍵になる。

 小林陵は、第2戦(昨年11月24日)での初優勝が大きな自信になったのではないか。その後の試合では1回目にミスが出ても、2回目ですぐに修正できていた。やるべき「自分のジャンプ」がはっきりしていた証拠だと思う。

 自分より飛んでいる選手がいると、「ああやって飛んだ方がいいのか」「自分のジャンプは間違っているのでは」などと考えてしまうもの。ジャンプ競技は飛ぶときに他の選手に邪魔されることはないが、前後に飛ぶ選手の成績は、プレッシャーになることもある。 例えば、2018年平昌(ピョンチャン)五輪個人ラージヒル金メダルで、昨季総合王者のカミル・ストッフ(ポーランド)。強かった昨季とは違い、少し迷っているようなジャンプに見えた。大ジャンプを連発する小林陵によって乱れてしまったのではないかと感じた。小林陵が心理戦で相手より有利に立っていた面も見逃せない。

 ジャンプのスタイルは人それぞれで、これなら勝てるという形はない。小林陵の大きな特徴は二つある。

 一つは、空中に飛び出すときの姿勢。多くの選手は、足から上半身にかけて緩いカーブを描くように前かがみになる。すると、頭が重いために、下へ落ちるのが早くなってしまう。一方で、小林陵の場合は、腰を支点に胸を張るような姿勢で飛び出す。頭が下がらないから、バランスが崩れにくい。より前に進めるから、飛距離が伸びる。

 もう一つは空中で足を「V字」…

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