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 競技用の車いすをつくるメーカーが、愛知県北名古屋市にある。2020年の東京五輪をきっかけに、市場が拡大することに期待を寄せている。

 愛知県北名古屋市にある車いすメーカー、日進医療器の工場の隅で、製造部の河合政和さん(42)は黙々と作業を続けていた。アルミパイプをガスバーナーで熱し、曲げ、溶接する。つくっているのは前輪が突き出た3輪の競技用車いす。ハの字型についた後輪を手で回し、100メートル走やフルマラソンに使う。「少しのひずみも出さないように気をつけています」

ミリ単位の調整

 選手の体の状態は一人ひとり異なり、それに応じてシート幅や足の置き場の位置も変える。ちょっとした溶接の不具合が、車いすのバランスや選手のパフォーマンスに支障となるため、作業はミリ単位の調整が必要だ。

 一方、設計課長の山田賀久さん(44)は選手の声に耳を傾け、開発を続けてきた。激しい走行で、前輪近くのアルミフレームがゆがむと聞けば、フレーム断面の形状を工夫して強度を上げた。後輪と前輪をつなぐフレームに炭素素材を採用したモデルも開発。路面からの衝撃を和らげた。競技用車いすの最先端を追究する。

■きっかけは「1964年…

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